ない袖は振れぬ、ある唇は揺れる

  • 2020.09.24 Thursday
  • 22:06

最近、家族で写真を撮ることが増え、3人の顔を見比べながら目を細めています。

 

なんでこうなっちゃうんだろうね?って、凝視してね。

 

コビット(だんな)とアロハ(むすめ)の2人は、透き通るような色白で、顔の一つひとつのパーツが大きいくっきり二重。
年を重ねたコビットは、身体をつくる要素の20%がコナキジジイなんじゃないかってくらい、ずんぐりむっくりしてきたけれど、元イケメンの雰囲気はうっすら醸し出しているんだよね。

アロハも「フランス人形みたい、いやぁ、それよりかわいいかもぉ」なんて、太鼓持ちがお世辞をいうくらいの器量でね。
2人とも目鼻立ちがはっきりしていて華やかなんだよなぁ。

 

一方、わたしは、2月に沖縄の現地の人から色黒ですね〜といわれるほど浅黒く、顔のパーツは遠慮がちに一応ついていて、唯一堂々と大きく目立つ所といえば下クチビル。

 

昔、「口元が、井川ナントカに似ているよねぇ」といわれて、井川遥もけっこう情熱的なクチビルしているしな、なんて思っていたら、「元阪神の」っていわれてね。
まさかの井川慶の方だったよね。暴投気味の変化球が急に飛んできて焦るよね、性別も違うしね。

 

病院でアロハを抱っこしていたときなんて、通りすがりのおばちゃんに「わぁ、とってもかわいい赤ちゃんねぇ。パパ似かなぁ」ってすれ違いながらいわれてね。ひと目見て種類が違うってわかるんだろうね。


家族写真を見ると、ディズニーランドでミッキーマウスとミニーマウスとふなっしーの3ショットを撮ったみたいな画なわけ。
同じ仲間なんだろうけど、キミ、ちょっと違うよねって。
いや、いや、浦安と船橋は近いでしょう、同じ千葉県民同士仲良くやりましょうや〜って食い下がるのを、ミッキーとミニーがムリヤリ口角を上げて苦笑いして受け入れてくれているような。


客観的に自分の顔を分析してみると、アイパンマンといわれる所以の頬骨に乗ったふっくらほっぺとか、魚入れてるの?と聞かれる下アゴとか、悪さしているところはいろいろあるんだけど、主犯格は下クチビルかなって。


ちなみに身体の方は産後5ヶ月で体脂肪18〜19%まで戻ったくらい締まっている方なんだけど、顔が取ってつけたように突然ふっくらぽんで、まさにアイパンマンなのね。

 

でもね、やっぱり最大のインパクトはクチビルだろうね。

 

歯医者で下クチビルに錘のついたフックをぶらさげられたことあります?
厚いかもしれないけど、歯を治療するのにそこまで邪魔なのかな?
治療を終えてフックを取られ、最後に唾液をバキュームで吸われるとき、かなりの確率で下クチビルまで吸い込まれてもっていかれるからね。
足枷がなくなり、束縛から解き放たれたクチビルの狂喜乱舞のブルンブルンブルルルル〜を見て、助手の歯科衛生士が目をつむって笑いをこらえてたっけ。
バキュームで吸ったのあんただよ!って言いたいけど、ブルンブルンブルルルル〜で言えないしね。

 

実家から連れてきたネコのサリーちゃんなんて、いまだに3メートル向こうから、クチビルをじっと見て「シャーーーーッ!」て吹くからね。
中田英寿がセリエデビュー戦でいきなりゴールを決めた後の「シャ―ッ!」を凌ぐ、「シャーーーーッ!」だからね。
オカンが手で払うような仕草をしながら、「サリーが興奮するから早くクチビル隠して!」って言ってきて。
ハウス、ハウスみたいな扱いするけど、クチビルは別の生き物じゃないし、これ、常時顔に付いているし。
しばらく右手で口元を抑えていたら、“ざわちん”か?ってツッコまれるしね。
クチビル隠してって言ったのオカンなんですけど。

 

こうして書いてみて気付いたけど、何のメリットもないと思われたクチビルには、エピソードトークに事欠かないというメリットがありました。
髪をバッサリ切ってショートボブにした頃、「後ろから見ると広瀬すず、前から見るとブルゾンちえみ」の自己紹介で友達100人できたしね。メリットある、ある。

 

クチビルに感謝したいところだけど、実は下アゴもかなりのエピソードトーク持っているのよ。
「飲んだ、飲まない事件」ってやつがあってね。

 

次回はこの事件について。

 

あ、これだけいっておいてナンですが、自分の顔、嫌いじゃない。むしろ、好き。まさかの、好き。

似ていない家族3人の共通点といえば、自分大好きなところかな。やべー家族です。


では、次回につづきます。

 

にこっ。愛愛。

 

蛙の子はおたまじゃくし

  • 2020.08.18 Tuesday
  • 07:36

JUGEMテーマ:育児

 

真夜中にファックスの送信音が聞こえてきた。
久しぶり。そう、これこれ。
懐かしさと喜びとがないまぜになって込み上げ、ベッドの上でフフっとちいさな笑いが漏れた。

ファックスの独特な送信音は、なかなか真似できない。
祭囃子をカセットテープに録音して、もう少しグルーブ感がほしいわぁと2倍速で聴きまくり、テープがもう勘弁して下さいよと心の声を上げているのに、巻き戻して執拗に聴く。
テープは伸びてしまったが、最後の力を振り絞ってなんとか祭囃子をお届けする。
「ピーーーェァ〜ヒヤァ〜〜ラァイェ〜ラァ〜〜」くらいのレアな状況にならないと再現できないのではないか。
(この感じがわかったら35歳以上だね)

だから、こんな独特な音が聴こえてきたら、人はファックスを送信している音、とすぐに断定できるのだろう。

ファックスが出回った当初は、文字や絵が電話で送れるなんて、どうなってんのよ、なんか怖いよってくらいの最先端テクノロジーの象徴であった。
初めてファックスと聞いたとき、放送禁止用語の複数形かと一瞬疑ったし、初めて使ったオカンは、何度送っても下から出てくると困っていた。

ようやくファックスの存在に慣れてきた、20代前半のころだった。
真夜中に、「おい、誰かがファックス流してるぞ」という、コビット(だんな)の声で目を覚ました。
「あれ、止まった」耳をすまして警戒しているようだ。
寝ぼけまなこを擦りながら、どうでもいいしと思い、重たい頭を起こすこともできず、また夢の中に吸い込まれた。

「またファックスなってる!
…あれ、止まった」

「もう、なんなの」続けざまに2度も起こされたが、怒る気力が沸いてこないくらい眠い。
「近くで聞こえるから、家の中に誰かがいる気がして…」夢の中でコビットが何か言っている。

 

「なんだよぉ!」


今度は、怒りと笑いを含んだコビットの大声が耳に飛び込んできて、完全に目を覚ました。

「ファックスかと思ってたら、おまえの鼻がピーヒャラなってるだけだった!」

知るか。

そんなことで起こさないでよ。「うるさい!」
「うるさいのは、おまえの鼻だし」


軽くモメてから寝たが、その後もファックスを10枚くらい送信していたらしい。

 


別の日は、こんな 騒動もあった。

「ミ〜ミ〜」
真夜中に子猫の鳴き声で目を覚ました。あれ?すっごく近くにいる!
体を起こすと、子猫はぴたりと鳴き止んだ。
どこだ?


実家に住んでいたころ、飼い猫のミーヤンがクローゼットの中で子猫を2匹生み、人間と猫の2家族で仲睦まじく暮らしていた時期があった。
数日会わないと中毒になるくらい愛しいミーヤンの子、ヤヤとナナ。
それはそれは可愛く、孫が生まれたときの心境がわかった気がした。
だから、子猫特有の鳴き声は身体に染み込んでいる。

その声を久しぶりに耳にし敏感に反応したが、子猫ちゃんは見当たらない。

コビットは穏やかな寝息をたてて寝ていた。
申し訳ないと思ったが、部屋に子猫が紛れ込んでいる一大事なのでゆすり起こす。
「近くに子猫がいるみたい。鳴いてるの」
「え!どこ、どこだ?」
ふだんは声をかけてもなかなか起きないコビットだが、動物が好きなので慌てて起き、いっしょに探してくれた。
毛布をめくったり、本棚の隙間を覗いたり。
お互い寝ぼけていたが、だんだん意識がハッキリしてくると、

「つーか、夢じゃね?家の中に突然子猫が入ってこなくね?」
「そ、そっか」ということになり、また眠りについた。

「なんだよぉ!」
今度は、怒りと笑いを含んだコビットの大声が耳に飛び込んできて、完全に目を覚ました。

「子猫じゃなくて、おまえの鼻がミ〜ミ〜ってなってるだけだぞ」

なんか、これ知ってるぅ〜と思いながら、再び、夢の中に吸い込まれた。

 



真夜中にファックスの送信音が聞こえてきた。
とても、か細く、ちいさな、ちいさな音だった。

ぴぃぃひゃららぁ。

正体はアロハ(むすめ)の鼻息だった。
こんなところが似ちゃって。

懐かしさと喜びとがないまぜになって込み上げ、ベッドの上でフフっとちいさな笑いが漏れた。
アロハの頭をそっとなでる。

「どうした?」コビットも目を覚ました。

「ファックス」

言っても伝わらないかと思ったが、コビットもフフっと笑っていっしょに頭をなでた。
コビットのなでるスピードがじょじょにゆっくりになり、アロハの頭に手を当てたまま、眠ってしまった。

アロハの寝息をもう少し聞いていたい気分だったが、ほどなくしてゴゴゴゴオとコビットのイビキでかき消された。
なんだか雰囲気ぶち壊し。蹴りを入れてやりたいほど、うるさい。

耳障りだったのか、アロハはもぞもぞと動き出し、横向きになると両足をバタバタと前後に振って、コビットの太腿をボコスカ蹴りまくった。
そうかと思えばすぐに爆睡し、またファックスを送り始めた。

こんなところが似ちゃって。

寝ていると鼻がなる、寝相が悪い、いつでもどこでも秒で寝られる、睡眠時間が短くても超元気…。

 

完全なる勇者の遺伝子だね。


SNSやメールでのやりとりが主流の令和の時代だか、我が家はこれからもファックスの送受信でコミュニケーショをとっていこうとおもう。ピーーヒャララ。


にこっ。

愛愛。

 

笑う角には福田さんが来たる

  • 2020.08.02 Sunday
  • 22:26

このブログにも、わたしの仕事にも欠かせないのが福田さん。
福田さんは、ハマスタの近くにDTP系のデザイン製作会社をかまえ、ご本人は企画・編集、ライティング、宴会部長まで巧みにこなす必殺仕事人。
本当は50代、見た目は40代。風貌は小笠原道大を可愛らしくした感じ。
ここで気をつけなければならないのは、小笠原道大が几帳面なA型であるのに対し、福田さんは ♫超超超いい感じ 超超超超ドB型 なのである。

某編集会議の途中で、クライアントの編集さんから「ていうか、福田さんってB型です?」と強めのサーブを打たれたことがあった。
これがA型だと「どの辺りがB型に見えました?」なんて不必要なラリーを繰り返し、じりじりと攻め上がって最後の最後に「まぁ、わたしB型じゃなくてA型ですけど」とラインギリギリに嫌味のクロスを打ち込んできそうだが、福田さんは違う。
「B型に決まってんじゃん。ほかに見える?俺がB型じゃなかったら誰がB型なのよ」

と、いきなりエアKばりのスマッシュをキメていた。清々しささえ感じる。

そんな福田さんとの出会いは、何をかくそう、ベイスターズのことばかりしたためているこのブログである。
12年前に、わたしのホームページの窓口からメールをいただいた。
会ってお話がしたいです。ただ会うだけじゃおもしろくないんで手土産に仕事を持っていきます、と。待ち合わせの場所は、ハマスタ近くのカフェ。

はい、怪しい。

でも、たとえ悪霊が消えるという高い壺を押し売りされてつきまとわれても、ハマスタの近くなら土地鑑を生かしてまけるとおもい、興味が勝って会いに行ったのだった。

「知らないおじさんから仕事があるって呼び出されてよく来たね、ははは」なんていわれてね。
「こちらが執筆したものを見ていただいてから、お話を進められた方が良いかとおもいまして…」と持参した見本誌を渡そうとすると、
「大丈夫。ブログ見てるから。おもしろいじゃん。いいよ。でね、これがいっしょにやってもらいたい案件でね…」と、その場でもう仕事が始まってしまった。
福田さんは、たまたま見つけたこのブログを2年も前から読んでくれていたらしく、わたしは気を良くしてノッてしまった。

最初にいただいた案件はファッション系の職人さん取材で、そこから仕事のお付き合いが始まり、定期的に依頼をいただくようになった。

新聞関連のお仕事もいただき、当時2軍で寮生活を送っていた筒香嘉智選手のインタビューや運動系の部活取材など、元ニッタイ大、ベイスターズ(佐伯貴弘氏)追っかけ現役選手の足を存分に生かすことができた。
球団発行の媒体でいろいろな選手を取材させていただいたり、ファンクラブの会報を手掛けたり、福田さんと横浜DeNAベイスターズの制作物を形にすることができた。

元々ベイスターズ関連の執筆は細々とやっていたが、球団と直接関わる仕事をさせてもらったおかげで信頼度が高まり、他の媒体からのオファーが増え仕事が広がっていったのだ。
いま野球専門誌や全国誌でベイスターズ記事を書かせてもらえるのも、礎を築いてくれた福田さんのおかげといっても過言ではない。

好き勝手にブログを書いていたら○○の目にとまり夢が叶った、なんて話を聞くと、ちょっとうさん臭いとおもうこともあったが(あったんかい!)、あぁこれかぁ、こういう感じかぁ、すごいすごいとはじめのうちは夢見心地にもなった。

ひとつ仕事をこなすと、次の仕事の規模や責任が少しだけ大きくなることを繰り返すので、わらしべ長者のような気分にもなり、感謝の気持ちでいっぱいなのである。

ただ、取材中にちょいちょい福田さんのドB型ビームが炸裂し、変な汗をかくことがあるが、そこはご愛敬。

こんなこともあったっけ。
ベイスターズ選手の取材待機で、練習中にベンチで待っている間、福田さんが球団職員さんに質問をした。

「あの選手なんていうんですか?」

「うん? ○波選手がどうかしましたか?」

「いやぁ、AV男優顔ですね。セクシーでかっこいい」

球団職員さん絶句してたなぁ。

こんな話は氷山の一角に過ぎない。
現在、育休中だけれど、在宅でできる仕事を振ってくれるとのことで、感謝を込め、またエピソードを披露したい。

福田さん、勝手にいろいろ書いてごめんなさい。
B型だから気にしないよねってことで、ね。

にこっ。

愛愛。

危機一髪(発)!一触即発で即出発

  • 2020.07.17 Friday
  • 16:56

JUGEMテーマ:横浜

ご実家はどちらなんですか?と聞かれたら、ハマスタから1.6kmの所なんです。と答えるようにしている。
へぇ〜いい所ですね。などと、たいがい言ってもらえる。

紛れもない事実だが、この表現で、あることを隠している。
ハマスタから1.6kmというと西側ならみなとみらい、東側なら石川町、元町あたり。
実家は石川町寄りだが、もう少し南の内陸側にある。そう、ブッソーなエリアに近い。
ブログに書いたら7割モザイクが入るくらいの出来事に、こどもの頃から何度も遭遇している。
そのおかげで、危険回避能力と自己防衛能力がやたら高く、カバンは車道側の肩にかけない(ひったくられるから)とか、知らない人が近づいてきたら背後をとられないようにするなどの行為が自然と身についている。
横浜村でゆったりと暮らすいま、日常的に人を警戒していた動物的習性は完全になくなった。


10年以上前のことである。
関内駅と実家の中間地点にある定食屋に、コビット(だんな)と入った。
コビットはラーメンと麻婆豆腐を、わたしはサバ味噌定食を注文して味わっていた。
食べ終わりそうなタイミングで、コビットが少し先の席に目をやり、箸を止めた。
視線の先を追う。

……………………? ………… ? …… !!!

(だよね?だよね。)
コビットと目を合わせてうなずいた。

強面のアニキの前には、疲れきってやつれているおばはんが座り、アニキから何かの説明を受けていた。

テーブルの上には、拳銃。

2人でグアム旅行をしたときに射撃をしたことがあり、その黒光りの重厚感でホンモノだと確信した。
急いで食べて外に出よう。コビットが小声で早口に言う。
店内の人たちは誰も気づいていないのか?
慌てて白飯をかきこみながら、目だけで周りを探る。
店員は厨房の中。客はそれぞれ当たり前のように食事をしている。
見渡していると、拳銃説明会ブースの隣の席に座る、くたびれたサラリーマン風のおじさんと目が合った。
おじさんは、わたしを見ながらそっと左手の指を少しだけ折り、さりげなくピストルの形を作ってこちらに向けた。
手首を上下に動かし、とてもゆっくりな動作で静かにバーン、バーンと打ってくる。
ウインクを何度もして目配せをし、コイツ拳銃持ってるよ、まじのやつだよ、やべーよ、やべーよと必死に伝えてくる。
ウインクがヘタ過ぎて、半開きの口が曲がり、少し寄り目になっちゃっているがとにかく必死だ。
その姿にコビットも気付き、おじさんをじっと見つめた。

そして急に舌打ちをする。
「なんだよ、アイツ。
なんで、こんな緊迫している場面で、何回も俺に『おまえに食わせるタンメンはねぇ』ってやってくんだよ」



なぜ、そうなるんだ。


河本は、拳銃を見て興奮しているのかタンメンはねぇが止まらない。
「俺食ってんのラーメンだし、イラっとするわ」と立ち上がりそうなコビット。
おい、おい、どこでドンパチを始める気だ。

すると、おじさんがおもむろに手を上げた。
「すみません!」と厨房に声をかける。何を言うのか。緊張が走る。

「すみません、
ごはん、おかわり!」

ダメだ、もう、なんかいろいろ限界だ。
おかわりのごはんを持ってきた店員に、ごちそうしまでしたと声をかけ、とっとと支払いをすませた。

外に出ようとして引き戸を開けると、にわかに信じがたい光景が広がっていた。
ジュラルミンの盾を構えた警官30人ほどに店を包囲されていたのだ。啞然。壮観。
反射的に両手を上げると、警官2人がにじり寄ってきた。刑事ドラマの中に迷い込んだ気分だ。
何か言わなければ。
「な、なかに、け、拳銃を持った人がいます」
声を振り絞った。
「わかりました。ケガはない?」
「は、はい」
「中の人の様子は?」
「えっと、あの、その、あ、おかわりしてました」
警官がざわつく。
拳銃を持った男が人質とともに店の中にこもっていると通報があった、と説明され、警官数人が店内を確認してからぞろぞろと中に入っていった。

どうやらわたしたちは知らぬ間に、人質になっていたようだ。その場で警官の質問攻めに合ってから、ようやく解放された。
ふぅ。ため息が漏れる。

西部警察かと思った。とコビット。

ね。うちの実家さ、ハマスタの近くだから良いんだけど、もうこの辺には住みたくないわー。

そうだな。いやぁ、でもぉ西部警察みたいだったわぁ。とコビットもちょっと興奮している。

これがハマスタから1.6kmの世界だ。一般の人が想像する場所と、現実はだいぶ違うであろう。

こんな環境で育った反動なのか、今は横浜市内の農業地域で静かに暮らしている。

パトカーのサイレンや、○○犯の逃亡者がこの辺りに潜伏している可能性があるのでご注意ください、というヘリコプターからのアナウンスで目が覚めることもなくなった。
早朝に鳥のさえずりで起こされる朝も悪くない。
電線が遮らない空と広い畑とアロハ(むすめ)の笑顔と近所の農家さんからいただく野菜で、毎日お腹も胸もいっぱいだ。

そういえば、無意識のうちに避けていたのか、しばらくタンメンを食べていない。
今日は、近所の農家の方に抜きたてほやほやの玉ねぎをいただいたから、炒めねぎ多めのタンメンでも作ってみようかな。


安心したまえ。おまえに食わせるタンメンもあるぞ。


にこっ。

愛愛

始めよくなくても終わりよし

  • 2020.06.28 Sunday
  • 21:18

JUGEMテーマ:結婚式

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人の噂も二十九日

  • 2020.06.14 Sunday
  • 22:59

わたしってばね、どこをどうとっても思いきりハマッコ。やっぱサラブレッドじゃん。という話をしたいとおもいます。

父の実家の最寄駅は石川町、母の実家の最寄駅は西横浜。
わたしはハマの台所、松原商店街生まれ。横浜西口の病院でひょっこり顔を出しました。

1歳で西横浜に引っ越し、3歳から父の実家へ。
4歳のころ、身近な場所に横浜スタジアムができ、地元を盛り上げようと家族で通い詰め、今に至ります。

土地勘のある人は、おや?と思ったかもしれません。
せっかく、ウマイ、安い、便利!な松原商店街で生まれたのに、なんで引っ越しちゃったの?しかも近場にちょいちょい引っ越して…って話ですよね。

そこで、今日は良い子のみんなにワクワククイズを出したいとおもいます!

我が家はちょっと変わった理由で松原商店街から引っ越しました。さて、なんででしょう〜?
少し考えれば、わかっちゃうかな。
ヒントは野球です。
これから正解をお話しするから、この時点で予想してみてね!


では、正解を語っていきますね。


そのころ、うちのオトンは野球チームに入っていて、月に2、3回は試合に出場していました。
 

ちなみに、チームメイトにはキーボーの相方もいたのです。
おじさん(しじみ)世代からすると、キーボーゆうたら、どっちやねん!メガネ、メガネとなるかもしれませんが、バカいってる方のキーボーではなく、バカいってんじゃないよの方のキーボーです。

その相方ですから、すなわちヒロシです。
わたしは今でも「3年目の浮気」をフルコーラスで歌えます。
 

話を元に戻しましょう。

オトンはある日の試合でセカンドベースに滑り込み、野手と交錯して胸を強打し、担架で運ばれました。
試合の途中で帰宅し、翌朝、病院に行く予定でしたが、みるみるうちに顔が青ざめ、胸を押さえてもがくので、オカンが救急車を呼んだのです。病院で診察すると肋骨が3本も折れていました。

自宅から救急車に乗り込むまで1分足らずだったとオカンは記憶していますが、その様子をつぶさに観察していた人がいたようなんですね。
オトンを見て、「ガスを吸ったような感じで、もがき苦しんでいた」とご近所さんに伝えたのだとか。
噂はすぐに広がり、その夜には「赤ん坊(わたし)がいるのに、ガスで一家心中ですって」という話で持ちきりになったのです。

わたしたち家族の姿を見ようものなら、大きな声で噂話をしたり、好奇の目でジロジロ見たり…。
とてもじゃないけど、住み続けられるような状況ではなかったとのこと。


というわけで、正解は、

変な噂を立てられ、人の目が耐えられずに引っ越した!

でした!

「人の噂も七十五日というけれど、75も数えられないよ。あのときは二重苦(29)で限界だった」と、オカンが謎の名言を残しています。


さぁ、どうだったかなぁ〜?良い子のみんな、当たったかなぁ?

ちょっと簡単すぎたかな。

正解したお友達がいたら、お姉さん(ずうずうしくてごめん)に教えてね。

 

ちなみに、全日本プロレス元三冠王者の鈴木みのるさんをインタビューさせていただいたとき、ツカミで松原商店街生まれとご挨拶して、いきなり盛り上がりましたよ。

 

鈴木みのるさんインタビュー記事

https://hamarepo.com/story.php?story_id=6781

 

 

あれ、ハマッコのサラブレッドの話はどうなっちゃったんだろうね。
またの機会にじっくりと…。

尚、クイズに正解した方の中から抽選で3名さまに、着払いで著書を送らせていただきます。


にこっ。

愛愛

九份に一生を得る

  • 2020.06.04 Thursday
  • 21:36

JUGEMテーマ:台湾


突然ですけど、人生の中で一度でいいから人に言われてみたい台詞ってありますか?
わたしは、ありました。
過去形であるのは、とうとう3年前に人から言われ、願望を叶えられたからです。

一生こんな言葉を放たれる場面には遭遇しないと思っていました。

だって、
「ここは俺に任せて、おまえは先に行け!!」ですよ。
実際はもう少し丁寧な言い方でしたけど。
こんな台詞、アドベンチャー映画かアクション映画でなければ使わないですよね。
だから、よけいに憧れがあったのかもしれません。


話は飛行機に乗って飛びますが、3年前に台湾ひとり人旅をしました。
桃園空港に到着し、まずは電車(MRT)でポータル駅の台北駅へ。
ここで、電車の1日フリーパスを買い、地下鉄に乗り換えてホテルにチェックイン。

わたしは漢方養生指導士の資格を取っているので、漢方街とよばれるエリアで調剤のちょっとした勉強をさせてもらったり、
完熟マンゴーかき氷を味わい、パウダースノウのようなサラサラの白い粉にぶっ飛んだり、
山の頂に現れる、提灯が美しい古い街並み(九份・きゅうふん)で台湾式のお茶をいただいてぼったくられたりと、とにかく台湾を満喫しました。

九份は、千と千尋の神隠しの舞台ともいわれる艶やかな景色が広がりますが、観光客でごった返していて写真を撮るのに手こずり、あっという間に終バスの時間になってしまいました。
帰りの高速バスの行き先はまちまちで、路線によって東京駅と千葉駅くらい離れており、どのバスが横浜駅=台北駅に寄るのかわからず、大苦戦。
インチキ英語とインチキ中国語で数人に話しかけるも、お互い、ちょっと何言ってんだかわからないんですけど…となり、5分で最終手段に出ました。

「すみませーん!日本語わかる方ぁ!台北駅に行くバスを教えてくださーい!」
と叫んだのです。

驚くことに、わたしが話しかけた数人以外はほぼ日本人で、周りの人たちがまちまちに
「あっち、あっち!」
「道路渡って反対側の少し下ったところぉ!」などと教えてくれました。
感謝、感謝。というか、これだけ日本人がいて、よくぞそれ以外の人だけチョイスして話しかけてたなとある種の奇跡を見ました。

最終日は、これ以上の奇跡が起こります。

海外旅行をすると、必ず現地の紙幣や小銭があまってしまうので、今回は旅の最後に台北駅近くのスーパーに寄り、台湾ドルをギリギリまで使いました。残りは50元。

フリーパスを買ってあるので、あとは電車で桃園空港に戻るだけ。
しかし、改札機にフリーパスを何度通しても抜けられないのです。
窓口で訴えてみると、英語でサラッと何か説明されたあとに、コレ、ツカエナイと言われました。
ここで、エゲツないことを思い出します。
桃園空港から台北駅までの電車は、フリーパスの範囲外だったのです。値段は150元。日本円にして約600円。
だから、行きも台北駅に着いてから購入したのでした。

お、オワターー。
帰りの飛行機のチェックイン締め切りまであと1時間。ノーマネーでフィニッシュです。

窓口の係員に日本円で1000円持っているから、両替してほしい。チケットを買いたいと半泣きで頼み込みますが、ノーノー、ダメ、ダメ!の1点張り。

まずい。誰かどうにかにして日本の1000円と台湾ドルを両替してくれぇぇい。
時間がないので、九份での経験を生かしすぐさま最終手段に出ます。
「どなたかぁ、日本円を台湾ドルに替えてくださいーー!」
叫んでみますが、誰も目を合わせてくれません。九份にあれだけいた日本人どこ行っちゃったのよ。

焦って、鶴屋町界隈にいるようなキャッチの兄さんのように、片っ端から話しかけます。
「アーユージャパニーズ?」
みんなノー。聞き込みの合間に「どなかたかぁ〜」と叫びまくります。
反応がなく心が折れそうになったとき、ついに救世主が現れたのです。
「はい、はい、はい、日本人をお探しですか?」
うぉーービジネスマン風の日本人のおじさま!
助かったーー!!

「わたし超マヌケで空港までフリーパスが使えると思って台湾ドルを使い切ってしまって…。チケットが買えないんです。1000円札なら持っているので台湾ドルと交換していただけませんか?」

「えー!」

おじさまは、同情するような、安心したような、困ったような、恥ずかしそうな、なんともいえない表情でこう言いました。

「奇遇ですね。まったく同じ状況です!」

あんたもかーーーい!
これって奇跡。

しかし、おじさまはこう続けます。
「ツアーできているので、コンダクターにお金を届けてほしいとお願いしたんです。まだだいぶ時間がかかるんですけど、来たらいっしょに両替できますよ」

助かった、と思いきや、コンダクターが到着するのは20分後。チェックイン時間に間に合わないかもしれない。
おじさまも時間までにコンダクターが無事に到着するか不安そうだ。

「あ、小銭は使い切ったんですか?」とおじさま。
「50元だけあるんですけど」
おじさまが財布から、じゃらじゃらと小銭を出す。
「これを足せば1人分になります」
本当だ…。
おじさまはその小銭をわたしに差し出し、「わたしはコンダクターが来るから、これで先に」と。
「で、でも」
「早く行った方がいいですよ」
「いやぁ、でも…」

「時間がない。ここはわたしに任せて、あなたは先に行ってください!!」

キターーーー!

これ、これ、これ!
「ここは俺に任せて、おまえは先に行け!!」の丁寧版。
うわぁ、言われた〜。唐突に言われた〜。
思ってたんとぜんぜん違うけど言われたーー!

「は、はい!すみません。助けてくださって本当にありがとうございます。どうかご無事に帰れますように」

お互い、good luck!的な顔をして別れ、わたしはありがたみを感じながらチケットを買い、電車に飛び乗りました。
フライトがかなり遅れていたこともあり、無事に帰りの飛行機に搭乗することができたのです。
おそらくおじさまも同じ飛行機だと思うので、無事に乗れたはず。
旅の神様が、親切なおじさまのためにフライトを遅らせてくれたのかもしれません。
その節はお世話になり、ありがとうございました!

こうして、わたしの願望は叶ったわけですが、もういちど言われてみたい、とは思いません。
この台詞が飛び出すときは、どう考えても危機的状況なので。

今、人から言われたい言葉といえば、「トムクルーズにインタビューをお願いします!」
かなぁ。単なる仕事の依頼じゃん。

でもこうなると、日常会話レベルの英語を身につけることがミッションになりますね。
どうにもならない場合は、また「どなたかぁ通訳できる方ーー!」と大きい声を出したいと思います。


にこっ。

愛愛。

独特な二の舞を演じる

  • 2020.05.21 Thursday
  • 18:48

アロハ(むすめ)のオムツ替えをするとき、カバーオール(つなぎ)のスナップを外し、おへその上までまくりあげる。
早く交換したいのだか、オムツ1枚の状態でお腹と脚があらわになるとアロハのテンションが上がりすぐに手をつけられない。
お尻を左右に動かし、手もぶんぶんと振ってオムツ前ダンスが始まる。
そんな愛くるしい姿を眺めていると突然の既視感に襲われた。
これ、知ってる。見たことが、ある…。

中学生くらいから、この既視感に悩まされることがあった。
初めて見るはずのものなのに、心の奥底にへばりついていた記憶がうずく感覚に陥る。
既視感の後に、その先に起こるイメージや遠い将来の映像が浮かぶこともある。
創作して湧き出るイメージとは程遠く、残像のようなものでわずかな記憶として、自分の中に存在しているのだ。
前世の記憶というやつなのか、それとも何らかの形でタイムスリップをしてしまったのか。

もしかして自分は1度この人生を全うしていて、どこかで取り返しのつかない大きな過ちを犯し、やり直させてくれと神に泣いてすがり、ワンチャンいただいた2度目の人生なのではないか。
それでも既視感があるということは、また大きな過ちに向かって歩んでしまい、同じ轍を踏もうとしているのではないか。
既視感は漠然とした不安と手を結び、いとも簡単にわたしを包囲する。

タイムスリップ、と自分なりの解釈をしてみた思春期の夢物語を、たやすく嘲笑うことができない。
なぜなら、既視感とともに未来の映像が浮かぶと、長い時間を経てその場面に遭遇してしまうからだ。

オムツ前ダンスに既視感が湧いてくるまでは気付かなかったが、そういえばアロハを授かってから既視感を抱くことがなくなっていた。
微塵の不安もなく、ちいさなことでも家族で笑いあえ、これがささやかな幸福なのかと。
それなのに今また、既視感に襲われてしまった。

どこかの景色や誰かとの会話中に起こる現象なら、自分が忘れているだけで、実は見たことのある場面であったり、似たような経験と混同しているとも考えられる。
だが、こんな具体的な動きに既視感が芽生えるものだろうか。やはり、このオムツ前ダンスを遠い昔に見たことがあるような気がする。

顕になったぷにぷにの腿、オムツと服の合間に覗かすたぷんたぷんのお腹。
リズミカルにお尻を左右に振り、右手は横に左手は器用に上下に動かす。
伸びた前髪が気になるのか、いちど頭に手をやり、今度は右手を上下に、左手を横に振る。
機嫌よく踊っているのに、突然怒り出し、またハイテンションに。
スピーディーといえばスピーディーだし、スローリーといえばスローリーな、なんともいえない動き。
キレがあるのかないのかよくわからないが、その独特のダンスは惹きつけるものがあり、思わず見入ってしまう。

じっと見つめていたら、眠っていた記憶が呼び起こされた。
もしかしてあれか、あれなのか?
とうとう鮮明な記憶が、目の前で起こるオムツ前ダンスと合致した。
ようやく既視感の正体がわかった。


そうか!どこかで見たことがあると思ったら、

長州小力のパラパラダンスか!!!


それに気付いたときの安堵たるや。わたしは胸を撫で下ろす。

これでは、ひとり相撲で勝手にピンチを広げ、最後はなんなく打ち取り、勝利の喜びを倍増させる2018年の山康晃方式ではないか。
でもわたしはこの既視感に勝利したのだから、もういうことはない。

我ながら、急展開すぎる〆だと思う。読んでくれている人になんだか申し訳ない気がする。

こんな結末でもみなさんキレてないですよね。
読者をキレさせたら大したもんだよね。

にこっ。

愛愛。
 

JUGEMテーマ:子育て日記

大男そう見え知恵が回り兼ね

  • 2020.05.10 Sunday
  • 12:29

最近、視力が落ちている気がする。

育休中で長時間パソコンと向き合うことはなくなったけれど、アロハ(むすめ)のお昼寝中は照明を落として静かに家事をこなし、深夜の授乳時はほぼ真っ暗。

どうやら目が疲れているようだ。

 

毎年、健康診断に向けて仕上げていくと、裸眼で2.0を叩き出すが、今は左1.5、右1.2くらいまで落ちた模様。裏は取っていないが、体感的にそんな感じがする。

 

そのせいで、最近も怖い目にあった。 

筋トレやヨガ教室を休んでいるいま、唯一の運動は夜のウォーキング。 

コビット(だんな)がアロハを寝かしつけている間に我が横浜村を徘徊している。

畑に電灯はひとつもなく、闇の静けさが自分の呼吸音を吸い込んでいく。 

村の朝は早く、夜はもっと早い。

引越してきて間もなくのころは何も見えなかったが、だんだんと大木や神社の鳥居の輪郭がぼんやりと浮き立つようになってきた。

しかし、最近は目が霞みほとんど見えない。 

 

やばい、鳥居の後ろに誰かいる。

視力が落ちたせいか、気付くのが遅れた。

大きな帽子を深めに被った大男。春だというのに裾の広がったトレンチコートを着てこちらをじっと見ている。

怪しさ極まりない。怖い。 

咄嗟に携帯電話を耳にあて、極めて明るい声を出した。

立ち止まりエア会話をしながら様子を見る。

 「あぁ、お久しぶりです。えーウケるぅぅ」 

男を気にしながら架空の会話をしているので支離滅裂だ。

これでは久しぶりに電話をくれた先輩がいきなり一発ギャグをかましていることになっている。冷静にならなくては。 

「そうですよねぇ、開幕が待ち遠しいですね。うん、ですね、3割は打ってほしいですよね」

なんとか会話らしくなってきた。

10分近くしゃべり続けるが、男は微動だにしない。

こうなったら早歩きで通り抜けようかと思ったが、なにせこんな時間に身を潜めているような男だ。 背後にまわられたらお終いだ。

わたしは大胆な策に出た。それとなくカニ歩きをし、(ぜんぜん、それとなくならない)男の動きを警戒しながら横切る作戦だ。

そろり、そろり。

 次の瞬間、わたしは驚いて声を上げた。  

 

「え、灯籠?」 

 

それは大男ではなく、石碑の灯籠だった。 灯籠に気付くのに10分もかかってしまった。  

 

 

大きな帽子を深めに被った大男。春だというのに 裾の広がったトレンチコートを着てこちらをじっと見ているw

 

 

大きな帽子を深めに被った大男。春だというのに 裾の広がったトレンチコートを着てこちらをじっと見ているww

 

 

大きな帽子を深めに被った大男。春だというのに 裾の広がったトレンチコートを着てこちらをじっと見ているwww

 

 

自分でじわるくらいの自意識過剰。

 

ハマスタのライトスタンドから投手の球種がわかる自慢の視力に戻りたい。

いつ開幕してもいいように、仕上げておかなければ!

 

 にこっ。

 

 愛愛。

上手の手から水以上のものが漏れる

  • 2020.04.30 Thursday
  • 23:23

JUGEMテーマ:子育て日記

昨年、女の子を出産し、この世にこんなに愛しい生命体が存在して宇宙のバランスが狂わないかと心配するほどの、親バカになってしまいました。
コビット(だんな)に「アロハ(むすめ)は将来どんな職業に就くとおもう〜?」なんて聞いたら、「プリン、セス、かな」(遠い目で)と言うので、バカ親に歯止めがきかない今日この頃です。
そんなコビットは現在、在宅勤務中。
仕事が土日、深夜にまで及ぶことがありますが、家にいてくれるので心強い。
つい最近、アロハのギャン泣きが止まらず、なだめるために予定外の授乳になったことがありました。
ベッドに腰掛け抱くようにして与えていると、アロハのお尻がじんわりと温かくなってくるのです。
え、え? 漏れてる?
しかもサラサラのやつじゃなくて、トロトロのやーつ。しかも、しかも尋常じゃないくらいのメガ盛りで大人かってくらいのやーつ。
やばい、やばい、どうしよう。
隣の部屋でコビットが仕事をしていることを思い出し、「ちょっときてー!ウンチ漏れた!タオル持ってきてー!!」と叫ぶ。
ボソボソっとした声が返ってきた。
仕事に夢中になっていて、悠長に「ちょっとまってー」なんて言ったのだろうか。
「いや、いや、いや、やばいって!いつもと違うんだって。もうこれ大人のウンチだよ!早く、早く!」
ハマスタのゲーム終盤、一打逆転の場面での、前奏ファンファーレからの応援歌でゴー!ゴー!ツツゴー!からのチャンテで攻めまくれ!くらいのボルテージで助けを求める。
が、またボソボソっと危機感のない返事をされた。
え、もしかして仕事中に居眠り?寝ぼけてる?最近、忙しくてあんまり寝てないしな。
いや、いや、そんな場合じゃない。
「おい、おい!ウンチ両手について動けないんだってば!早く!」
今度は返事がない。え、もしかして完全に寝たの? おい、おい、うぉい!
とりあえず、アロハを抱いたままじりじりと腰を動かして移動。手を伸ばしてオムツを取り、3枚並べた上に寝かせてなんとかビバーク状態に。
しかし手が汚れているので、タオルや着替えが取れず先に進めない。
立ち上がり、ドアの前で片足を上げた。足でレバーを下げながら押し開け、いざ隣の部屋へ。
オペ直前の外科医のように両手をあげ、足で扉をこじ開ける。フリースタイル拳法をひっさげての道場破りかっつーの。
「うぉい!!大人のウンチが漏れてるんだってば!!」
コビットに冷め切った目で見つめられた。
うん?
まさかのオンライン会議中だったよね。
こっちは、ハッキリと大きな声で大人のウンチが漏れてるって言っちゃってるもんね。
モニターの向こうの人からしたら、完全に、漏らした嫁が逆ギレしてるよね。
もうさ、頭の中で今夜はブギーバックが流れたよね。いや泣けたっす、まじ泣けたっす。フリースタイル具合にまじ泣けたっすって。
これだけオンライン会話が盛んに行われているのに、なんで仕事中に寝た説を疑わなかったんだろうね。
けっきょく、お得意のフリースタイルで洗面台のドアも開け、手を洗ってから無事にアロハの着替えをすませました。
グズっていたアロハも、このコピれ、メモれ案件にふくみ笑いをして、いつのまにかご機嫌に。
だからまぁ、いいか。いいのか…。
まとめ。
家族が在宅勤務をしているときは静かにしよう!
外出自粛期間も楽しく過ごしたいものですね。
にこっ。
愛愛。