始めよくなくても終わりよし

  • 2020.06.28 Sunday
  • 21:18

JUGEMテーマ:結婚式

結婚21周年を迎え、初めて親子で記念日をお祝いしました。感染予防に万全を期し、家族そろって畑の外に出たのは4ヶ月ぶり。アロハは7ヶ月になりました。

初心忘るべからず。ということで、遅刻者続出(しかも、あんただけはダメ、絶対。って人ばかり)でハラハラしまくった結婚式を振り返っておこうおもいます。長いです。

結婚式を挙げたのは99年。
98年にベイスターズの優勝マジックが点灯して舞い上がり、学生彼氏くん(コビット)と婚約。無事に日本一となり、翌年の6月に結婚式を挙げました。

当日の朝、区役所に婚姻届けを提出し、わたしは相方に送ってもらい先に会場入り。
バタバタとヘアメイクをしながら、いちど家に戻った相方を待つ流れでした。
式場に向かう車中は、ヤスアキジャンプで送り出されるリリーフカー状態。緊張と高揚、最高潮のボルテージ…だったんですけどね。この後ノーアウト満塁になります。

・ランナーその1  新郎。
新郎の入り時間になっても、相方が来ないのです。10分、20分、30分過ぎても来やしない。電話してもつながらない。 嘘でしょ…。
45分が経過し、いよいよスタッフもざわつき出し、どうなの?ほんと来んの?逃げちゃったw?的な雰囲気にもなってきて。
場内に響く、「新郎のやまぐちさま、控室にお戻りくださいませ」のアナウンス。
スタッフが気を使って戻るように言っていますが、実際は来ていないですからね。

5分置きにアナウンスが流れ、やる気満々で早めに到着した親戚もざわつき出して。
控室に戻れ、戻れ、いうもんだから、叔父さんは「なにやってんだよ、何回外に行っちゃってんだよ。閉じ込めておけよ」なんつって。
45分が経ち、スタッフから「あと10分待って来なければ、開始時間を遅らせることも考えましょうか」といわれ、もう、ホラー映画を見ているような動悸がしてきて。来る、きっと来るって口ずさんでね。

そのとき、遠くの方からいとこの声が聞こえてきたのです。
「キターーーー!ボロいワンボックスで来たぁぁーー」
ツッコミ所が1箇所ありますが、とりあえず来てくれただけでほっとします。
相方はわたしのもとへ走ってきて真顔で言うのです。
「すげーびっくりしたことがあって」
「ど、どうしたの」
「家でドラクエに夢中になってたら2時間も経ってた」
「は?」
「すっげ走ったけど電車じゃぜんぜん間に合わない時間になっててさ、タクシーもつかまらなくて、ヒッチハイクしてきたんだよ」(うれしそうなドヤ顔)
わたしが言葉を返す前に、親戚中からフルボッコにされていました。

相方は急いで着替え、用意された竹馬なみのシークレットブーツを履き、両家親族の挨拶もそこそこに、挙式の会場へ。
しかし、まだスタッフがざわついているのです。
「申し訳ありません。司会者が遅れているみたいで…」

・ランナーその2  司会者
新郎の大遅刻に気を取られていて、完全にノーマークでした、司会者。
そういえば最終打ち合わせと軽いリハをやるはずでした。

時間がないので、段取りを口頭で説明してぶつけ本番でいくとのこと。都度、スタッフが小声で指示を出すから大丈夫ですと。

こっちも新郎が遅刻をしている手前、文句も言えず、やたら長い流れを頭に叩き込みますが、実際の動作をやっていないのでぜんっぜんイメージがつきません。
違う意味での緊張が走る、挙式開始の1分前。
スーツ姿のおばさま司会者が時速200kmで控室に滑り込んできました。
「ぜぇぜぇぜぇぜぇせん。はぁはぁはぁます」
おそらく、遅れてすみません、よろしくお願いしますとのことで、不安しかないまま人前式がスターティン。

セレモニー用の婚姻届けに名前を入れたり、指輪の交換をしたり、誓いの言葉を読み上げたり…。
司会者とスタッフの指示に従って、その都度動くので、かたい動きと上ずった声の棒読みになり、もはやペッパーくんの挙式のようです。(当時はないけどね)
途中、愛を誓う乾杯の儀式のところで、
「腕を交差させて組んで飲んで」と小声でいわれました。
イメージした通りにやろうとすると、「そうじゃなくて、お互い、交差、交差、腕」とダメ出し。
あとで確認すると、よくある欧州式の飲み方のようだったのですが、若造はそんなもん知りません。
エックスのライブ状態になったり、オーバーザトップのシルベスタースターローン状態になったり。
「こう?」「違くてこっち」「こっち?」「いや、そっちにこう」「こうか?」
「え!」
「え?」
「え?」
♫ジャンガジャンガジャンガジャンガジャーン
みたいなことが起こりまして。

大事な〆の言葉、「こうして滞りなく挙式がすみ」の部分で笑いが起こる事態となりました。
撮影していたビデオも、ジャンガジャンガのくだりだけ後から撮り直して編集され、不自然な仕上がりになっています。

それでも、なんとか挙式を終え、披露宴会場のバックヤードに移動。
しかし、またスタッフがざわつきます。
「ご友人の、K尾さまとN村さまがお見えになっていないようで…」

ランナーその3  親友
すでにこっちは2つの障害を乗り超えていますからね、参列者の遅刻なんてハードルが下がっていると思いきや、この2人は余興でピアノ演奏&歌を披露する新婦の友人代表なのです。

音出し程度のリハがあるので、少し早めに来てもらうことになっていました。これもぶつけ本番でいくことに。
どのくらいの遅刻になるか心配しましたが、2人も披露宴の開始時刻にはギリギリ間に合い、ようやく落ち着いて新郎新婦の入場となりました。

扉の後ろに立つと入場曲が流れ、やっと披露宴が始まります。
2人で選んだ思い出の曲が、一生忘れることのできない特別な曲にアップグレードされます。
オーケストラのファンファーレが鳴り響きます。
パッパーパパパパパラパラ パパパラパラ パッパパパパラパ〜
(ここで扉が開き、新郎新婦入場!)
ジャジャジャンジャンジャージャジャージャン

そうです、ドラゴンクエストのテーマ曲です。
なかなか村から出ず、ヒッチハイクでやってきた主人公を思い出しますが、満面の笑顔を振りまきます。
大喝采で親戚からも歓声が上がります。
「いいぞ!よく来た!」
「大丈夫だ!間に合ったぞ!」
大盛り上がりで、宴は進行していきました。

途中で黄色のドレスにお色直しをし、キャンドルサービスへ。
K尾とN村のテーブルにまわると、2人が謝り、サプライズで、リボンのかかった白い紙の袋を差し出すのです。
「ごめーん。遅刻して受付終わっててご祝儀袋持ったまんまなのー。
しこたま飲んだら忘れちゃうから渡していいー?」(すでに酔ってる)
「え、ウエディングドレス、ポケットないし」
「胸元とか挟まんないのー?」
「いやいや、キャバ嬢じゃないんだから」
「なんか、脇あたりに挟まんないかなー?この辺とか」
「ちょっと、火種ついてる長い棒持ってっから、あぶないっつーの」
「ちょっといい」
「ちょっと」「ちょっと」「ちょっ、あぶ」

「ちょっ」
「ちょ」
♫ジャンガジャンガジャンガジャンガジャーン
けっきょく、オカンに渡してもらい、その後の2人の余興も盛況で、無事に披露宴を終えることができました。


披露宴の後には別々の友人が主催してくれたウエディングパーティーを2回も行いました。
こちらでは「熱き星たちよ優勝version」をBGMにキャンドルサービスをし、わたしの密かな夢を叶えました。
みんなで拳を突き上げた「Let's go!」は一生忘れません。

いろいろあったものの、翌朝の6時にお開きになった5次会まで、最幸のいちにちを過ごさせてもらいました。
家族や親戚、友人、そして大学2年生から親の仕送りを断り、バイトで貯めたお金だけで立派な結婚式を挙げてくれた相方に感謝しています。

さて、こうして満塁のピンチを乗り切ったわけですが、スコアボードを見ると、あれ?1点取られているんですよね。おかしいですよね。
実は、家族や親戚も気付いていない、幻のランナーがいたのです…。
新婦が入り時間を30分勘違いし、遅刻していました。だから、ヘアメイクでバタバタしていたのです。
ごめんなさい、ごめんなさい。

こんな結婚生活のスタートでしたが、おかげさまで愛娘とともに、21周年を迎えることができました。

わたしたちと関わってくださるみなさん、こんなに長い文章を最後まで読んでくださったみなさんに心から感謝します。

いつも本当にありがとうございます。

これからも、親子ともどもどうぞよろしくお願いします!

にこっ。

愛愛。